「デカフェを飲んでみたけど味が薄くて美味しくなかった。」
皆さん、このような経験ありませんか?デカフェは、カフェインを除去しているため、物足りなさを感じている方が多いようです。
しかし、カフェイン除去技術は進化しており、コーヒーと変わらないくらいの風味を楽しめるデカフェがあることをご存じでしょうか?
本記事では、デカフェを美味しく飲む方法や本当に美味しいデカフェの紹介などをしていきたいと思います。
デカフェの良い所はたくさんあります。ぜひ、美味しくないからと言って諦めず、本当に美味しいデカフェに出会い、価値観を変えていきましょう!
デカフェが美味しくない!?その理由を追究!
デカフェとは?
デカフェとは、英語の「decaffeinated」の略で、カフェインを除去したコーヒーのことです。
カフェインレスコーヒーを選ぶ理由は様々です。
- 妊娠中や授乳中
- 不眠症
- カフェインに敏感
妊娠中や授乳中でもコーヒーが飲みたい方は、デカフェを飲む場合があります。カフェインは胎児や赤ちゃんに影響を与える可能性があるためです。
夜にコーヒーを飲みたくなる気分の時はありませんか?私はよくあるのですが、そういう時にデカフェを飲んでいます。寝る前にコーヒーを飲むと寝つきが悪くなるためです。
カフェインに敏感な人であれば、健康に悪影響を及ぼす可能性もあるので、そういう方でもコーヒーを楽しめるのが、デカフェの魅力でしょう。
デカフェが美味しくないと感じる理由とは?

デカフェってコーヒー本来の香りが弱くて、何か物足りなさを感じるんです。。
デカフェを飲んでいて、通常のコーヒーに比べて味が薄い、苦味が足りない、酸味が強いと感じることはありませんか?
デカフェの味に影響する部分を深堀りしていけば、あなたに合ったデカフェに出会えるかもしれません。
それでは、デカフェが美味しくないと感じる理由について、一つずつ解説していきたいと思います。
【理由①】カフェイン除去方法の違い
カフェインを除去する方法には、主に3つの方法があります。
どの方法でカフェインを除去しているかによって、味の違いが出てくる可能性があります。
自分が何を一番重要としているかで選ぶべき方法は変わってくるので、しっかりと押さえておきましょう。
■有機溶媒抽出法
塩化メチレンなどの有機溶剤を使って、コーヒー豆からカフェインを直接抽出する方法です。
- カフェインを効率よく除去できるため、比較的安価
- 有機溶剤が残留する可能性があり、多くの国では使用が禁止されている
- コーヒーの風味を損ないやすい
■水抽出法
コーヒー豆を水に浸し、カフェインを含む成分を水に溶かします。その後、活性炭などのフィルターを使って、水からカフェインだけを吸着除去する方法です。
- 有機溶剤を使用していないため、安全性が高い
- コーヒーの風味を比較的損なわない除去方法
- 時間がかかるため、コストが高くなる可能性が高い
■二酸化炭素抽出法
超臨界状態の二酸化炭素を使って、コーヒー豆からカフェインを抽出する方法です。
- 二酸化炭素の性質により、カフェインを効率よく抽出する
- コーヒーの風味を損なわずに、高純度のカフェインを除去
- 高圧の設備が必要なため、コストが高くなる可能性が高い
【理由②】コーヒー豆の焙煎度合いの違い
通常、深煎りの豆は苦味が強く、浅煎りの豆は酸味が強くなります。
浅煎り豆 | 酸味が強い、苦味が弱い |
中煎り豆 | 酸味はバランスがいい、苦味は中程度 |
深煎り豆 | 酸味は弱い、苦味が強い |
デカフェは、通常のコーヒーよりも浅煎りのものが多く、そのため酸味が強く感じられることがあります。
酸味が苦手な方は、中煎りから深煎りを選択するようにしましょう。中煎りは全体的にバランスのとれた味なので、迷ったら中煎りを選ぶことをおすすめします。
【理由③】個人の感じ方の違い
デカフェは、カフェイン除去の作業をしているため、少なからずコーヒーの風味は失ってしまいます。
普段濃い味のコーヒーを飲んでいる方からしたら、デカフェを飲むと薄く感じてしまうかもしれません。
しかし、人によっては「この薄さがいい。」という方もいるでしょう。これは人によって味覚の感受性が異なるためです。
【理由④】淹れ方による味の違い
デカフェの淹れ方によって味は変わってきます。
デカフェを淹れる際におすすめの抽出方法は、ハンドドリップとフレンチプレスです。
- 風味を損なうことなく、クリアな味わいを楽しめる
- ペーパーフィルターがコーヒーの油分などをしっかりキャッチして、雑味が出にくい
すっきりした味わいがお好みなら、ハンドドリップがおすすめです。個人の技術により味に差が出やすいデメリットはありますが、味をコントロールしやすいというメリットでもあります。
- コーヒーオイルを多く含むため、コクのある深い味わいが楽しめる
- 手軽な淹れ方で、誰でも簡単に淹れられる
コーヒーオイルを逃がさずにそのまま抽出するので、コクのある深い味わいになります。
デカフェに物足りなさを感じている方に特におすすめです。
「美味しくない」は卒業!美味しいデカフェとの出会い方とは?
カフェイン除去方法に注目してみる
カフェイン除去方法は、有機溶媒抽出法、水抽出法、二酸化炭素抽出法の3つがありますが、中でもおすすめなのは二酸化炭素抽出法です。
二酸化炭素抽出法は、コーヒー豆の風味を最大限に保ちつつ、カフェインだけを効率的に除去できるため、高品質なデカフェが作られます。
水抽出法もコーヒーの風味を比較的損なわない方法ですが、二酸化炭素抽出よりは劣る可能性があります。
より美味しいデカフェをお求めの場合は、二酸化炭素抽出を選ぶといいでしょう。
自分に合った焙煎度合いを見つけよう
焙煎度合いはコーヒーの味を左右する重要な要素です。
普段、どのような焙煎度合いのコーヒーを飲んでいますか?この焙煎度合いの好みは、人によって異なるため、これがおすすめ!と言い切るのは難しいところ、、
ただ、デカフェの味に物足りなさを感じる方であれば、バランスの取れた中煎り、コクや苦味の出やすい深煎りがおすすめです。
さらに味をしっかり感じたい方は、フレンチプレスで淹れると、コーヒーオイルもしっかり抽出できるのでおすすめです。
スペシャリティコーヒー豆を飲んでみよう
スペシャリティコーヒーのデカフェがあるってご存じでしたか?
コーヒーは4つのランクに分類されるのですが、中でもスペシャリティコーヒーは、質の高い、味わい深いコーヒーになっています。
スペシャリティコーヒーは、単に美味しいコーヒーというだけでなく、
生産から消費までの過程において、高い品質基準をクリアしたコーヒー豆です。
いつも飲むデカフェに物足りなさを感じている方は、ぜひ最高品質のコーヒー豆を試してみてください。きっとデカフェに対する価値観が変わります、、!
美味しく飲めるデカフェの紹介!
では、美味しく飲めるおすすめのデカフェを抜粋して紹介したいと思います。
まずは、マウンテンコーヒーさんの「カフェインレス コロンビア 」です。
液体二酸化炭素によるカフェイン除去方法で、上質なコロンビアコーヒーからカフェインを99%除去しています。
味わいの物足りなさを感じがちなカフェインレスコーヒーですが、備長炭でじっくり中煎りに焼き上げることで、しっかりとしたコクを引き出しています。
次におすすめするのは、PostCoffeeさんの「デカフェコーヒーおすすめ3種セット」 です。
PostCoffeeさんは、スペシャリティコーヒーのデカフェを取り扱っています。
中でも、バリスタが選んだ3種のデカフェが楽しめるコーヒーセットは特におすすめです。
自分で選ぶのはハードルが高いと感じる方は、プロの舌に頼るのも一つの手です!

デカフェが美味しくないなら、美味しく飲むために工夫をする
デカフェの美味しさを引き出すフードペアリングをする
コーヒーは、風味や香りを楽しむだけではなく、コーヒーとフードを組み合わせるフードペアリングという楽しみ方もあります。
フードペアリングの一般的な考え方として、「似ているもの同士を合わせる方法」と「対照的なもの同士を合わせる方法」の2パターンがあります。
似ているもの同士を合わせると、同じ香りなので相性が抜群です。一方、対照的なもの同士を合わせると、コーヒーの味わいを深める効果があります。
もし、デカフェの味が薄いと感じる場合は、チーズやチョコレートのようなコク・旨味を足したり、フルーツなどの酸味などを組み合わせるとコーヒーをより美味しく飲むことができます。

デカフェにアレンジを加えてみる
デカフェの味に満足できていない方や新しい味に出会いたい方は、普段飲んでいるデカフェに少しアレンジを加えると違った味を楽しめるかもしれません。
コーヒー豆の焙煎度合いによって適したアレンジが異なるため、この焙煎度合いにはコレ!というパターンを把握しておくといいでしょう。
例えば、浅煎り豆は酸味が特徴的なので、その酸味に合うようなフルーツを使ったデカフェベースのフルーツティーなどがぴったりです。
もし、酸味が少し苦手な方であれば、豆乳などを加えて少しコクをプラスしてあげると飲みやすくなるでしょう。
中煎り豆は、基本的にバランスのとれた味わいのものが多いので、そのまま飲むことがおすすめです。しかし、いつもと違う味を楽しみたい場合は、ミルクなどを加えてカフェオレとして飲むこともおすすめです。
深煎り豆も中煎り豆と同様に、ミルクを加えると相性抜群です。特に濃厚なミルクとの相性がいいです。
デカフェをもっと楽しみたい方は、いつものコーヒーにアレンジを加えて、ワンランク上の楽しみ方を見つけてみてください。
デカフェは本当に美味しくない?メリットとデメリットを比較
デカフェのメリット

デカフェの”おいしさ”とは?
デカフェのメリットとデメリットを比較しましょう。
デカフェのメリットを以下にまとめました。
- 睡眠の質が上がる
- 妊娠中や授乳中の方が楽しめる
- カフェインの過剰摂取を抑えられる
コーヒーを就寝前などに飲みたい気分の時、ありませんか?
そんな時、デカフェであればカフェインが極微量しか含まれていないので、睡眠の妨げになることがありません。就寝前でもコーヒーを思う存分楽しむことができます。
コーヒーが大好きだけど、カフェインを普段から控えている方は、ぜひ「デカフェ」という選択肢を視野に入れてみてはどうでしょうか。
デカフェのデメリット
デカフェのデメリットを以下にまとめました。
- コーヒーの風味が物足りない
- 通常のコーヒーより比較的価格が高い
- カフェイン除去方法により味が異なる
デメリットとしては、味に関与する部分が一番大きいようです。
カフェインの除去方法によっては、コーヒー本来の風味が損なわれる可能性もあり、少し物足りなさを感じることも、、
しかし、ここまで述べてきたように美味しいデカフェは存在しますし、アレンジ次第で美味しさを引き出すこともできます。
デカフェは、カフェインを気にせずコーヒーを楽しみたい方にとって、良い選択肢です。しかし、風味や価格、カフェイン除去方法など、注意すべき点もあります。
自分の好みや体質に合わせて、自分にとって最適なデカフェを選ぶようにしましょう。
【まとめ】デカフェが「美味しくない」を「美味しい」に変換しよう
私はコーヒー好きな方にこそ、デカフェを飲んでほしいです。
カフェインを過剰摂取する心配もないですし、カフェインを控えている方も楽しみことができます。全ての人がコーヒーを楽しむことができるようにするために、デカフェは様々なネックを払拭してくれるのです。
まだ美味しいデカフェに出会えてない方は、ぜひ、デカフェのスペシャリティコーヒーを飲んでみてください。カフェイン除去方法などに注目すると、より美味しいデカフェに出会えるはずです。
きっと今までのデカフェに対する価値観は変わることでしょう。